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ロケフォト

語り継ぐ

2023.05.11

結婚の記念に「和装の写真を残したい。」そう思っておられたご新婦さま。撮影場所は、せっかくなので、思い出がたくさん詰まった大好きな祖母様宅でとひそかにお考えでした。
祖母様宅は、歴史を感じる重厚な建築家屋でもあり、ご新婦さまにとっては、小さなころの思い出がよみがえってくる大切な場所でした。

和装の撮影には鬘スタイルをチョイス。最近は洋ヘアが多いなか、正統派の鬘スタイルは、ご新婦さまが持つ美しく、そして優しい雰囲気をより際立ててくれました。優しさの中にも凛としたたたずまいで、撮影中は祖母さまはもちろん、ご新郎さま、両家のご両親さまもご新婦さまの姿に笑顔で見守っておられました。

色打掛は、祖母さまが嫁いで来られた際に身につけていた思い出の色打掛。
いつか、家族の中でこの色打掛を着て嫁ぐ女性が出てくるその時まで…と大切に大切に、何十年と衣裳蔵に保管されていた色打掛は、羽織った瞬間、この日を待ち望んでいたかのように鮮やかによみがえり、ご新婦さまに上品な華やかを添えてくれました。

花嫁道具として、一緒に大切に保管されていた数々の小物たち。
筥迫、そして、べっこうの前挿しをまとい、お色直しが完了。

美しいご新婦さまをしっかりと支えるご新郎さま。
男らしい黒紋付姿は、精悍なお顔立ちのご新郎さまにぴったりな一着。いつまででも見ていたい光景でした。





5月の爽やかな晴天の日。
時折みせるいたずらな風が舞う一日でしたが、お二人の思いが伝わり最高の撮影日和となりました。お二人の新しい門出にふさわしい一日になり、祖母さまの嬉しそうなお顔が今でも思い出せます。ご見学のご家族皆様でもお写真が残せて本当に嬉しかったです。

お仕事の都合で、富山を離れているお二人。
いつか、また富山に帰ってきたい。そんな思いもお持ちでしたね。少し先になるかもしれませんが、また、帰ってきたときにはお顔をみせてくださいね。
富山からお二人の幸せを祈っています。末永くお幸せに。


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